후리가나로 읽는 일본 고전
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くろふねぜんご
黒船前後・志士と経済他十六篇
服部 之総
服部 之総의 黒船前後・志士と経済他十六篇(くろふねぜんご)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 121,901자 · 247화면
福沢諭吉
一 著述家
一 著述家
慶応二年丙寅初冬付『西洋事情』初篇は出版後一年間の売捌高だけで、正版偽版とりまぜ十万部の上にのぼった。福沢諭吉生誕百年祭を祝うきょうび、日本の出版屋にとって涎の垂れる記録である。同書二篇(明治二年)で紹介されたウェーランド『経済要論』はこの年までにアメリカで二十数版を重ねた教科書だが、その二十数版の総部数はわずか五万、その五万を捌いた年月は三十年にわたっている。当年日本のプブリクムは、『西洋事情』の部数によれば、国際的に見ても驚異的な比率であろう。
けれどもこのとき著者福沢諭吉は、一年十万の洪水的読者層からは、完全に無縁な一介の文筆家であった。「無縁な」というのは政治的に無縁なる意味である。『西洋事情』(全集第一巻)初篇三巻は「独り洋外の文学技芸を講究するのみにてその各国の政治・風俗如何を詳かにせざれば、仮令ひ、その学芸を得たりとも、その経国の本に反らざるをもつて、啻に実用に益なきのみならず、却つて害を招かんも、亦計るべからず」という立場から、「英亜開版の歴史地理誌数書を閲し中に就いて西洋列国の条を抄約し、毎条必ずその要を掲げて、史記、政治、海陸軍、銭貨出納の四目と為し、即ち史記以つて時勢の沿革を顕はし、政治以つて国体の得失を明かにし、海陸軍以つて武備の強弱を知り、銭貨出納以つて政府の貧富を