일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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くろふねぜんご

黒船前後・志士と経済他十六篇

服部 之総

服部 之総의 黒船前後・志士と経済他十六篇(くろふねぜんご)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 121,901자 · 247화면

아오조라 문고

と書いて、その翌日、『リセランド窮理書』二巻と『グール小児書』二巻を抵当に知合の医者から五両借りた。一定俸禄に衣食する貧乏軽士に開港後の物価騰貴がことさらこたえて、ために攘夷論が流行したという説は、『徳川慶喜公伝』で渋沢栄一説くところであり、総じて経済過程に留意する近来の維新史家たちに卓見として同意を表する向もあるがあんまりそれでは穿ち過ぎて、経済ことに消費経済と志士の生命がけの政治とが薄っぺらな紙一枚の同似性となり、矛盾ぬきの政治観となり、どうかと思われる。

もっとも、そうした「志士」もいるにはいた。いつか田中貢太郎氏の小説で一役ふられているのを読んだようにも覚えているが、元治元年の秋鎌倉で英国士官バルドウィン少佐、バード中尉の両名を殺した清水清次、間宮一の一件が当時のスイス領事ロバート・リンダウの手記となっているのを読むと、「シミズ・セイイチ」(二十五歳)は親譲りの青森浪人で仙台の裏長屋に父親が窮死して後方々に仕官の伝手を求めたが、外国貿易以来諸物価騰貴し、支出は嵩み、殿様の借銭は殖えるばかりという情態ゆえ、とうてい新規御召抱は駄目だろうと相手にされない。