후리가나로 읽는 일본 고전
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ぶっきょうじんせいとくほん
仏教人生読本
岡本 かの子
岡本 かの子의 仏教人生読本(ぶっきょうじんせいとくほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 124,886자 · 246화면
しかし、この腕白な英雄は結局それを面白いことにして、二、三連れて出た近侍の小姓と障害物の跳び競べなぞするのでした。そして、その度に今日こそあの隙のない名人に不意討ちをかけ、一泡吹かしてやるのだと思うと勇気が凜々と五体に漲り弾ける思いがするのでした。
木下藤吉郎の昔から秀吉は、数知れぬ難攻不落の城々を攻めた経験の持主であります。しかし、どんな城砦でも秀吉が一目見るときには、どこかに隙がありました。何となく運命に恵まれない暗い陰があるとか、地理や設備の上に欠陥があるとか、あるいは城内の人々が協力心を失っているとか、いわゆる天地人三才の徳に欠けたところがありました。秀吉は天才の直覚力をもって、この欠点を感じ取り、そこへ手を入れるので、嘗て攻め落されないあるいは和睦を申込まない城とてはありませんでした。天下の優者も、自分の眼にかかってはみな疵物だという自信が強く平常の秀吉の胸にありました。ところがたった一人の茶人、利休にはその欠点を見付けることが出来ません。天衣無縫と言おうか、鳥道蹤なしと言おうか、まるで引っかかりがありません。ただすべすべした珠玉でありました。