후리가나로 읽는 일본 고전
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けんきょうじゅなん
剣侠受難
国枝 史郎
国枝 史郎의 剣侠受難(けんきょうじゅなん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,479자 · 394화면
それもさ、目的が大きければ、大きいほどそんなように考えるもので」忠三ひとかど考え深そうに、「だがあの時っていつのことで?」
「君尾という娘のいどころを、お前さんにはじめて明かされた時さ」
「いったいどいつがうたったんで?」
「店の酔っ払いの客だろうさ」
「風流の歌をうたやアがった」
「何をいうんだい。縁起でもない歌さ」
「さようさ、あねごにとってはね。……だが、あっしの身にとっては……」
「ふん」とお町突っぱねた。「また出したねえ、粂仙を」
「執念深うございます」
「妾もそうさ、袴さんにはね」
「面白くないというところで、打ち切りやしょうや、この話はね、ほんとにあっしは袴様では痩せるほどあねごにコキ使われていまさあ」どうやら忠三不平らしい。
「妾にゃアそうとは見えないがねえ。お前なんだかうれしそうに、妾に使われているじゃアないか」
「なるほどそうとでも思わなければ、こうまでコキ使やアしますまい」
いよいよ忠三不平らしい。
二人ズンズン歩いて行く。松明の光のとどく中で、灌木の葉が翻っている。夜が明けたと思ったのかも知れない。一つの灌木の根もとから、うずらが一羽飛び出して来た。