후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうせつ ほととぎす
小説 不如帰
徳冨 蘆花
徳冨 蘆花의 小説 不如帰(しょうせつ ほととぎす)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,742자 · 256화면
着た銭巻、ひょろりとした蕨、ここもそこもたちて、ひとたびここにおり立たば春の日の永きも忘るべき所なり。
武男夫婦は、今日の晴れを蕨狩りすとて、姥の幾と宿の女中を一人つれて、午食後よりここに来つ。はやひとしきり採りあるきて、少しくたびれが来しと見え、女中に持たせし毛布を草のやわらかなるところに敷かせて、武男は靴ばきのままごろりと横になり、浪子は麻裏草履を脱ぎ桃紅色のハンケチにて二つ三つ膝のあたりをはらいながらふわりとすわりて、
「おおやわらか! もったいないようでございますね」
「ほほほお嬢――あらまた、御免遊ばせ、お奥様のいいお顔色におなり遊ばしましたこと! そしてあんなにお唱歌なんぞお歌い遊ばしましたのは、本当にお久しぶりでございますねエ」と幾はうれしげに浪子の横顔をのぞく。
「あんまり歌ってなんだか渇いて来たよ」
「お茶を持ってまいりませんで」と女中は風呂敷解きて夏蜜柑、袋入りの乾菓子、折り詰めの巻鮓など取り出す。
「何、これがあれば茶はいらんさ」と武男はポッケットよりナイフ取り出して蜜柑をむきながら「どうだい浪さん、僕の手ぎわには驚いたろう」
「あんな言をおっしゃるわ」