후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうせつ ほととぎす
小説 不如帰
徳冨 蘆花
徳冨 蘆花의 小説 不如帰(しょうせつ ほととぎす)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,742자 · 256화면
またひとしきり煙に和して勢いよく立ち上る火花の行くえを目送れば、大檣の上高く星を散らせる秋の夜の空は湛えて、月に淡き銀河一道、微茫として白く海より海に流れ入る。
*
月は三たびかわりぬ。武男が席を蹴って母に辞したりしより、月は三たび移りぬ。
この三月の間に、彼が身生はいかに多様の境界を経来たりしぞ。韓山の風雲に胸をおどらし、佐世保の湾頭には「今度この節国のため、遠く離れて出でて行く」の離歌に腸を断ち、宣戦の大詔に腕を扼り、威海衛の砲撃に初めて火の洗礼を授けられ、心をおどろかし目を驚かすべき事は続々起こり来たりて、ほとんど彼をして考うるの暇なからしめたり。多謝す、これがために武男はその心をのみ尽くさんとするあるものをば思わずして、わずかにわれを持したるなりき。この国家の大事に際しては、渺たる滄海の一粟、自家川島武男が一身の死活浮沈、なんぞ問うに足らんや。彼はかく自ら叱し、かの痛をおおうてこの職分の道に従い、絶望の勇をあげて征戦の事に従えるなり。死を彼は真に塵よりも軽く思えり。
されど事もなき艦橋の上の夜、韓海の夏暑くしてハンモックの夢結び難き夜は、ともすれば痛恨潮のごとくみなぎり来たりて、丈夫の胸裂けんとせしこと幾たびぞ。