후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうせつ ほととぎす
小説 不如帰
徳冨 蘆花
徳冨 蘆花의 小説 不如帰(しょうせつ ほととぎす)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,742자 · 256화면
千々岩は早くこの将軍の隠然として天下に重き勢力を見ぬきたれば、いささかの便を求めて次第に近寄り、如才なく奥にも取り入りつ。目は直ちに第一の令嬢浪子をにらみぬ。一には父中将の愛おのずからもっとも深く浪子の上に注ぐをいち早く看て取りしゆえ、二には今の奥様はおのずから浪子を疎みてどこにもあれ縁あらば早く片づけたき様子を見たるため、三にはまた浪子のつつしみ深く気高きを好ましと思う念もまじりて、すなわちその人を目がけしなり。かくて様子を見るに中将はいわゆる喜怒容易に色にあらわれぬ太腹の人なれば、何と思わるるかはちと測り難けれど、奥様の気には確かに入りたり。二番目の令嬢の名はお駒とて少し跳ねたる三五の少女はことにわれと仲よしなり。その下には今の奥様の腹にて、二人の子供あれど、こは問題のほかとしてここに老女の幾とて先の奥様の時より勤め、今の奥様の輿入後奥台所の大更迭を行われし時も中将の声がかりにて一人居残りし女、これが終始浪子のそばにつきてわれに好意の乏しきが邪魔なれど、なあに、本人の浪子さえ攻め落とさばと、千々岩はやがて一年ばかり機会をうかがいしが、今は待ちあぐみてある日宴会帰りの酔いまぎれ、大胆にも一通の艶書二重封にして表書きを女文字に、ことさらに郵便をかりて浪子に送りつ。