후리가나로 읽는 일본 고전
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わすれのこりのき
忘れ残りの記
吉川 英治
吉川 英治의 忘れ残りの記(わすれのこりのき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,050자 · 383화면
それが“雪やこんこん”だの“オオさむ、小寒、山から小僧が降ッて来た――”などというものと、何らの差別もなくただ叫ばれていたのだった。
童心への影響で、いちばん直接的だったのは、凧の絵、メンコの絵などであったと思う。児童雑誌というものはなかったし、活動写真は明治二十八年の八月かに、大阪南地の浜座で公開したのが日本で最初といわれている。だからぼくらの前にはまだ来ていなかったし、幻灯を見せられてびっくりしたのさえ、よほど後であるような気がする。
童戯の変遷は、社会相の変遷といってもよい。ある時は、一般がまだ気づかない先に、大人の世相を童戯に教えられたりするばあいもある。けれど又、童心の世界には根づよい自然の伝統も流れている。大人の生活とか治乱には関知せず、独自な別天地を劃然と持っていた。それからいえば、童戯不変と云えなくもない。
かりにそれを伝統児戯とよぶなら、ぼくらが幼少にやった遊戯の種類はみなそれの系統であったろう。メンコ、根ッ木、ブランコ、縄飛び、ラムネの玉遊び、コマ、凧、石蹴り、石鉄砲、竹馬、金輪廻し、吹矢、当て物、隠れンぼ、かるた、十六ムサシ、といったような類である。