후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しんぺんちゅうしんぐら
新編忠臣蔵
吉川 英治
吉川 英治의 新編忠臣蔵(しんぺんちゅうしんぐら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 337,181자 · 676화면
何といおうが、通すなよ、皆の衆』
明々といつか夜明けの雲は展けている。やがてもう往来も繁かろう。時刻は遅れるのみである。
事ここに迫っては、無難にすもうとも思われない。藤左衛門も遂に、やむを得ない事態を認めないわけにゆかなかった。
だが、飽くまで、気色は静かに、
『然らば、宿役人をこれへ呼べ。或は、岡崎まで同行いたして、立会を乞うてもよい。何としても、一刻を急ぐ体、もはや、言葉の争いに、関っては居れぬ』
『痴けた事。宿役人の立会しようなど、常の争いと思うて居くさるのか』
『どうあっても、其方共は、聞き分けぬと申すか』
初めから穏かな藤左衛門が、少し胸を張って、鋭い眼を光らすと、これは萱野三平が刀の柄へ手をやったよりは、ぎくとしたとみえて、群衆は浮き腰になって、
『通すなっ、通すな』
叫び合いつつ、石を投げ初めた。早駕の人足達も又、息杖を振り被って、
『この野郎っ』
一つの杖は、三平の背後から来たし、三平は藤左衛門に肱をつかまれていたので、ぴしっと、肩を打たれた。
藤左衛門は、三平の手を放した。そして、
『斬るなっ、投げ飛ばすのだ!』
と云って、身を翻えした。