후리가나로 읽는 일본 고전
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しんぺんちゅうしんぐら
新編忠臣蔵
吉川 英治
吉川 英治의 新編忠臣蔵(しんぺんちゅうしんぐら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 337,181자 · 676화면
刹那主義で虚無的で、そしてびらんした諸※(二の字点、1-2-22)の人間くさい刺戟と誘惑が、あくどい灯をつらねていた。蔭間茶屋の色子(野郎)風俗だの売女の装り振りが、良家の子女にまで真似られて、大奥や柳沢閥の華奢をさえ、色彩のうすいものにした。――いや、薄くなったのは、人情とか義理とか、すべて道義というような観念にも及んでいる。そちらの考えかたは皆、前時代の古い頭の錯覚にすぎないと、時流の人々は信じ初めていた。事実、それを容認しないでは、事々に、気色にさわって生きていられない社会であり、風潮であったのだ。
何が、こうまで、人の根本思念までを、もんどり打たせてしまったか。悪貨の濫発や、官閥の腐敗や、物価高の生活苦や、宗教への幻滅や、男女間の無軌道や、芸術文化などの自殺的服毒や、等々々の、あらゆる構成悪を、選りわけてみても、その原因は、それのどれ一つと云えるほど、簡単ではない。
だが、これだけは確実に、それらの最大原因をなしたと云いきれる社会規定が、元禄の世代には横たわっていた。
戌年生れの、将軍綱吉が、隆光や、桂昌院の献言をいれて、世の人間たちへ発令した、畜生保護令――いわゆる“生類おんあわれみ”と称する稀代な法律の厳行である。