후리가나로 읽는 일본 고전
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しんぺんちゅうしんぐら
新編忠臣蔵
吉川 英治
吉川 英治의 新編忠臣蔵(しんぺんちゅうしんぐら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 337,181자 · 676화면
我慢せい、今夜のところは、黙って帰ろう』
奥田孫太夫も、口を酸くして宥めるので、やっと、郡兵衛は、不承不承に歩みだしたが、ひどく不機嫌だった。むッつりと、口もきかずに、両国橋を戻って行くのだった。
まだ、宵ではあるし、親しい友と、このまま解けない感情を抱いて一夜でも過すには耐え難い気がして、安兵衛は、郡兵衛の肩を叩いた。
『高田、いつもの茶屋へ寄って、口直しに一杯やろうか』
『飲みたくない』
膠もなく、首を振った。
『まあ、そう云わんで』
奥田孫太夫も共に、
『わしも参ろう、交際いなさい』
と云う老人らしい笑い半分に。
駄々ッ子をあやすように伴れて行った。落着いて、酒になると、郡兵衛は漸く機嫌が直った。その代りに、捨てる生命を、今夜も無事に寝るばかりと、肚をすえたせいか、ひどく飲む。飲んでの気焔がまた凄じかった。片岡、武林、村松の徒は、まだ真に復讐の一心が固っていないと罵る。併し、俺たちは飽くまでやろうぞと、老人と安兵衛の手を握りしめて声涙をしぼるのであった。そして、
『御両所、近日のうちに、鎌倉へ行こうじゃないか』
と、彼の方から云い出した。
いちど、遊山の態にして、江ノ島から鎌倉へゆき、鶴ヶ岡八幡宮の神前に、復讐連判の血誓を立てて、それを基礎に、同志の盟約を作ろうという下話は、以前から三人の間に交されていたが