일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんぺんちゅうしんぐら

新編忠臣蔵

吉川 英治

吉川 英治의 新編忠臣蔵(しんぺんちゅうしんぐら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 337,181자 · 676화면

아오조라 문고

振りかえってみることが恐かった。吉良家の塀の下を遠く通りこして、両国河岸から、大川の漫々とした水が眸にうつると、初めてわれに返った気がした。

暫く、その辺りで、時をつぶしてから、彼は又、吉良邸の表門を横に注意しながら、松坂町の往来をあるいていた。

――と、一挺の塗駕籠が、そこの門を、何気なく出て行った。

五六人の徒士と、中小姓らしい者が二人。

至って、簡単な外出に見えるが、それから十間ほど隔てて、笠と合羽に身をくるんだ逞しい草鞋ばきの侍たちが約七名ほど、先へ行く塗駕籠を、絶えず警戒するように従いてゆくのが見える。

(あっ、もしや?)

直感に衝かれて、与五郎は、町の軒下をいそいで駈けた。

新大橋の畔までゆくと、更に、そこにも、一群の供の者が待っていて、初めて、人数を揃えて進んで行く。

(――上野介だ!)

もう疑う余地はない。

塗駕籠はやがて、上杉家の裏門へ着いた。樹蔭から凝と見ていると、山繭のような白髪の総髪と小袖の葵の紋が――ちらと――一瞬ではあったが、確かにチラと与五郎の眼にとまった。

(そうだ)

彼は、泥を浴びて、石町へ走った。

内蔵助にそれを報告しておく。