후리가나로 읽는 일본 고전
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ばいりせんせいぎょうじょうき
梅里先生行状記
吉川 英治
吉川 英治의 梅里先生行状記(ばいりせんせいぎょうじょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,260자 · 418화면
たわしで碑を洗いあげるのだった。
幾百年ののち、光圀という故人も知らなかったひとが、この碑を作り、そして自分たちがこうして今、それを世に建てる前に、湊川の水で洗っている――
もし霊あれば、湊川の水は、かならず正成を再生させるであろう。七度生れかわって国を護ろうとさけんだあの霊が。
「…………」
水を汲みに通いながら、勘太はそんなことを考えていた。するともう冬ざれの草原を踏んで、がさがさと歩いて来た四、五人がある。
恟ッとして立ちどまると、勘太は背なかの刀傷に、冬の痛みを急に思い出した。
例の三人づれである。
ほかにこの土地のばくち打ちの親分らしい風体の恐いのがふたり、地所でも買うような顔して見まわしていた。
「この辺ならいいが、小屋がけにするにゃあ、石ッころが多くてしようがねえ。あの畠地の中の草っ原はいい恰好に丘の陰になっているが、なんだい、あの上におっ建った変な碑は」
花隈の熊というと、この辺の漁村や町では、恐がられている親分である。もうひとりは生田の万とかいう精猛なる懶け者であった。
たびたび通る浪人者は、こういう仲間につかわれている用心棒とでもいうものか、二本の刀のてまえもなく、それにペコペコしていった。