일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ばいりせんせいぎょうじょうき

梅里先生行状記

吉川 英治

吉川 英治의 梅里先生行状記(ばいりせんせいぎょうじょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,260자 · 418화면

아오조라 문고

だが、その憚りがちな小声も長持ちしなかった。はなしに熱しると、つい忘れてしまうらしい。介三郎のそれよりも、かれに対している客のほうがしばしば激越となり勝ちで、また声も大きかった。

「――いや何もおれとて、老公のなされているご事業にたいし、またご精神にたいし奉り、寸毫、異議あるものではない。国体をあきらかにするための浩瀚な書物の版行、湊川のご建碑、事々にけっこうなお企てと思っておる。けれど、それぐらいなご実行で、この滔々と濁りきっている元禄の時流が革まると期しておられるなら、それは大まちがいだと、おれはいうのだ」

これは客の声である。

介三郎は答えていう。

「老公がいつも口ぐせのように仰せられるのは、死後の花見ということだ。生きている短いあいだにしたことを、生きているまに、その効果をご覧なされようとはお考えになっていない」

「百年の後を待つということか。なるほどそれは、老公のご人格らしいし、またゆかしいお心がけにはちがいない。けれど、いちど根まで枯れ果てた木から花は見られまい。世の中の廃頽も、余りに度をこえて腐りきると、救い難いものとなるし、それを革めるには、乱世の惨事と地を蔽うほど血を見ねばやれなくなる」