후리가나로 읽는 일본 고전
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ばいりせんせいぎょうじょうき
梅里先生行状記
吉川 英治
吉川 英治의 梅里先生行状記(ばいりせんせいぎょうじょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,260자 · 418화면
「ご酒ばかりは戴くわけにはまいりません。実は、湊川のお石碑へ約束してしまいました。あそこの土担ぎをさせていただく前に。――一生涯のうちには、きっともう一度、お詣りにまいります。自分にも人にも恥じない人間になったらばと。へい。……で、その時まではご酒は飲まないと、正成公へ誓っておりますんで」
「ははは。そうか」
老公は、哄笑して、
「偉いお方と約束したの。しかしおまえも神と語れる人間になったわけじゃ。めでたい。めでたい」
「ご褒美をください。……ご隠居さま、勘太に、おねがいがございます」
「褒美をくれと」
「はい。……まだ人間の端くれでございましょうが、この頃はもう怠けてはおりません。へい。遊び暮してはおりません。また、悪い事はしていません。湊川の土かつぎを、いつもしている気で、働いていることは慥でございます。佐々の旦那も、それだけは証人になって下さるだろうと思います」
「だから? ……。何を望むのであるか」
「その、おまんじゅうを一つ、ご隠居さまのお手から、拝領させてくださいませ」
「……あ。これか」
老公は、盆のうえの、仄かに黄いろいまんじゅうの山を見まもった。