일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ばいりせんせいぎょうじょうき

梅里先生行状記

吉川 英治

吉川 英治의 梅里先生行状記(ばいりせんせいぎょうじょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,260자 · 418화면

아오조라 문고

と、笑ってすぐ、

「又四郎、さらばだ」

と、席を起った。

又四郎は、そのまま、

「帰るのか」

「友ならぬ異心の友と、酒を飲んだところで酔いもせぬ。おそらく今生の事はこれ限りだろう」

「そうか」

「――が、もう一言又四郎へ贈ろう。棒はついに棒でしかなかったな」

「なに」

「貴公はしきりと、いちど失敗した轍を二度は踏まんといったが、その失敗は、棒自身が、棒であることを知らず、剣のごとき気をもって、浅薄な計画で敵へ近づいたからだ。――その折、貴公をいさめたのは、貴公のそうした浅見を誡めたのだ。……今日、それを口実に、最後の一挙から逃げるとは余りに性根のない心底が見えすぎて、むしろ愍然を感じる。せっかく美しい女房を可愛がってやるがいい。……ははは、これが訣別の辞だ。又四郎、悪く思うな」

さっさと、部屋を出て、介三郎はうろたえるお次より先に、ひとり玄関へ去ったかと思うと、もう庭の闇で、門の鳴子が鳴っていた。

ちびり、ちびり、又四郎はそのあいだを、手酌で二、三杯飲んでいたが、ふいに起って、

「お次、穿物を出せ」

と、障子をあけた。

帰った客のことばといい、良人の顔いろといい、お次は、胸さわぎに、答える声も出なかった。