일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ばいりせんせいぎょうじょうき

梅里先生行状記

吉川 英治

吉川 英治의 梅里先生行状記(ばいりせんせいぎょうじょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,260자 · 418화면

아오조라 문고

「猪をどうするのだ」

「やはりこん夜のお客衆に出すのではございませんか。遠くの流れへでもかついで行って、解けと仰せつかりましたので」

「あ。料理するのか。なぜ庖丁人がしないのか」

「老公はお鼻がきくので、もしほかの器に血ぐさいにおいが移ってはいけないからということでして」

「それであんな遠くのほうに置いてあるのか、途方もなく遠くにあるぞ、こっちへ尾いて来い」

林助は、先にあるいて、庭園もほとんど尽きる所の、垣と畑のさかいまで行った。

不用な農具など入れてある捨小屋がある。その中に猪が吊ってあった。

「なるほど大きい。これはわしでもひとりではちと無理だ。江橋さん、坂の下の小川まで、片棒かついでくれませんか」

「きょうはだめだ。きょうみたいなご用の多い日に、薬研のまえに坐っているのでも分るだろう」

「? ……。そういえば、さっきからすこし跛行をひいていなさるようで」

「これでも、よほど我慢しているのだ」

「どうなすったので」

「だれにもいうな」

林助は、袴のすそをまくってみせた。

左のふか股が半分以上も繃帯されている。その白い布には血の斑点がにじみだしていた。

「刀傷のようじゃございませんか。