후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ばいりせんせいぎょうじょうき
梅里先生行状記
吉川 英治
吉川 英治의 梅里先生行状記(ばいりせんせいぎょうじょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,260자 · 418화면
「あの頃の三、四年は、あとで覚えもないほど、わしの血気は、無我無性じゃった」
「ほんとに、お元気でいらっしゃいました」
「いやいや、元気というよりは、手におえぬ暴君、よくいう不良というほうじゃろう。わしの青年期のひと頃を思えば、これにおる少将どのの家中などは、若いに皆おとなしくて善良なもの」
「そう仰せられますと、いろいろな事どもが、思い出されて参ります。……お父君の大殿さまにおかれても、お姉君の糸姫さまにも、ずいぶんご苦労をおかけあそばしました」
「いや、わしほど親不孝なものは少ない。父頼房の側室久子を母として生れたが、生れ出る時から、父の家庭に、ひと方ならぬ煩いを起したらしい。……それがため父は、悩みに悩んだあげく、妊娠っているわしの母へ。……産むなよ、ひそかに水にして、流産してくれよ……と、泣いていいふくめ、江戸のやしきより水戸の三木仁兵衛が家に身を預けられたものじゃ」
「お産まれあそばす時から、ふしぎなご運命でございましたの」
「まこと、この光圀は、ひとの象をそなえぬうちに、闇から闇へ、ながれ去る身であった。――それがいま六十五齢、実にふしぎな生涯ではあった」