후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
農商務省です」
「大勢が一度には大臣に面会できない。それも判っています。面会のことは総代を選んで委せることになるでしょう。だが、その結果を見届けないうちは、誰一人として帰国するものなどおりません」
三人が気勢を揃えて抗弁しだした。すると、藤崎はなにを思ったか、部下に命じて三人を検束させ、彼等を連れて引き上げた。
警察署でも三人は、厳しい文句だが中身はがらん胴な説諭を聴かされた。だが、いつまでも膝に手をおいて拝聴している三人ではなかった。彼等は真剣な顔付きで交々被害地の実情を訴えてやまなかった。説諭するはずの署長が、逆に聴き役にまわされる結果になった。藤崎は仕方なくそのまま三人を放免した。三人が本願寺へもどって来ると、大半の者は眠らずに待っていた。もし三人が拘留でも喰わされて帰らぬようなら一同で警察へ押しかけようと、額をあつめて衆議一決したところであった。彼等はただちに明日の進退について相談にとりかかったが、囂々として意見が尽きずもみにもんで十二時すぎに及んだ。
翌朝、県会議員たちの宿所である内幸町の植木屋は、被害民たちの出入で混雑をきわめた。午後になって彼等はようやく、正造その他の意見を入れ、各村毎に総代を指名して、他はひとまず帰村の途につくことに決った。