후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
と大勢の一口にいい返された。
「先日は谷子爵も視察されたことだし、今日はまた農商務大臣がわざわざ微行で巡視された。この際だから、もうしばらく成行を見てからでも遅くはないだろう」
と説けば、
「大臣の視察などはまったく義理一遍のものだ。感想をたたいても、何もいうわけにはいかぬという冷淡な返答だ。もうわれわれの覚悟は、農商務省などを頼りとしているんじゃない」
とはげしく反駁された。事実彼等のある者は「このうえは宮内省へまかりでて実情を哀訴するよりほかはない」心ひそかにそこまで思いつめていた。
遂に在京委員の言葉を拒けて、一同はただちに雲龍寺を出発することになった。勿論近郷の佐野や館林の警察から警戒の人数が繰り出された。警官隊は手に手に赤い提灯を振って説諭と制止に努めたが、群集はことさらに反抗もしないかわり、全然それを無視した静かさで進んだ。黙々としずかに前へ前へと押してくる力には、警官も手の下しようがなかった。舟橋に要して食い止めようとしたが、それを見た群衆は一気に突進して、警官たちがたじろぐ隙に、二千三四百名ばかり続いて橋を渡ってしまった。
やがて一行は二手に分れて、半数は栗橋へむかい、残りの半数が利根川縁の川俣へさしかかる頃には夜が明けた。