후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
ともかく検事の取調べがすむと、永島は五寸角の格子も厳しい独房へ入れられた。かすかな夕明りに初めて見るせんべい蒲団や木枕や、片隅の便所など、さすがにこれが吾が身をおく天地かと味気ない思いが先にたった。だが、被害地の極貧の者を思えば、まだしもここの生活の方が何層倍かましかもしれなかった。囹圄の不自由さそのものよりも、彼には請願運動から隔絶されたという精神的な打撃の方が胸に堪えてきた。
永島のほかに同じく家宅侵入罪で未決へ収容されたものは、植野村の小野政吉と久野村の石川兵蔵で、二人は嶽中にあって、はからずも運動の犠牲者として、被害民のみならず一般の人々の同情を集める結果になった。永島が入嶽第一夜を明かした翌朝、未知の人から弁当の差入れのあったことなどもその一端である。看守が弁当を持って来て、
「その方は、高瀬仁之助という人を知っているか」
「存じません」
「知らぬ人が差入れをするはずがあるか、よく考えて見ろ」
看守の去ったのちも、与八は脳裏の隅々まで探ってみたが、どうしても思い出せなかった。親切な人もあるものだ、もし自分がその人を失念しているのだったら申訳ない次第だと思いつつ、とにかく感謝しながらその朝食を食べた。