후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
すくなくとも有利に展開すべき条件を備えてきた。農商務大臣を兼任した大隈重信は民権運動時代からの知己であり、正造もとにかく大隈を当代の人傑と認めていたし、大隈もまた正造の剛直と野性を入れうるだけの度量を持っていた。また地方官の更迭があって、硬骨のきこえのある江木千之が栃木県知事となり、古荘嘉門が群馬県知事となった。鉱毒調査会委員長の神鞭知常は、かの対外硬の運動以来純正の態度を称せられている人格者で、内閣書記官長高橋健三とともに現内閣中世塵に穢れざるものの双璧とされている。同じく委員の肥塚龍は人物は小ではあるが、なんといっても嚶鳴社時代からの関係である。そのほか委員中には古河の手の届きかねる学者が多い。なかでも農科大学助教授長岡宗好はすでに去る二十三年に、廉直な古在由直とともに被害地の土壌分析に当り、はやくも足尾の鉱毒が渡良瀬川に流れ入ることを忌憚なく発表した学究である。
彼等委員たちは真面目に被害地を踏査した。一方被害民の結束もようやく固くなってきたし、一般の輿論も動いてきた。こうして鉱業停止請願も、その願望を達するときが近づいて来たように思われた。