후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
「大隈閣下が君等などに面会するはずがない」
「議論は無用だ。とにかく、外務省までついてこい」
一木はそういうと警官の囲みを押し分けた。咄嗟に子分たちが肩を怒らせて左右に従った。警官たちも半信半疑ながら、その高飛車な調子に気をのまれて、彼等のなすままに道をあけた。一同が例の外務省の海鼠壁へ差しかかると、ちょうど登庁する大隈の馬車に出会った。大隈は物々しい警官の群と一木たちの姿を見とがめて馬車を停めた。警官が護衛のつもりらしく馬車をとり囲んだ。
「なにを騒いでいるか」
馬車のなかから声がかかった。
「いや、われわれが閣下に御面会しようと思ってくると、この警官が理不尽にも拘引するというのです。閣下からひとつ叱りつけてやっていただきたい」
一木が機先を制してそういいつつ、先頭にたって馬車の窓へ近づいた。言葉が言葉なので警官たちも位置をゆずった。大隈は彼等にむかって、
「これはみんなうちの書生みたいな連中で、怪しい者ではない。むやみに拘引してはいかんよ」
警官たちは張合ぬけした様子で、やがて各自に敬礼して立ち去った。大隈がそういったのも偽りではなかった。一木を見どころのある男として目をかけ、平常、壮士頭のようにして出入りさせていたのである。