후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
正造は被害地へくるとすぐ、桜井、野口、小野、庭田、小林宛に廻状を送り、本問題も漸く実質的に国家問題になってきた。この機会は天より降って来たもの同様であると一段の憤起を促し、精神を尽して説明の労をとれと申し遺した。
だが、正造が二十日から二十八日まで、寧日なく各地の部落に出没したにかかわらず、被告人のさまは想像の外であった。或者は出獄帰宅以来とじ籠っていて、隣り近辺へも顔を出さぬ。また或者は布団をかぶって寝ていて、三度の飯まで寝床へ運ばせている。人がくれば夜具の袂から息を殺して戸口をうかがうという有様である。正造は一度ならずそうした事実をきかされた。村の巡査までが、
「保釈人は、細君の膝下に息を殺して謹慎しているのだよ」
そういって侮蔑的な薄笑いを洩らした。
正造は有志の顔を見るたびに、くれぐれも同志間の運動が必要であることを強調せずにはいられなかった。
「女房の命令にしたがい、父母の訓で外出せぬとはいいながら、それは理を持って非に陥るものだ。請願の権利を忘れてしまえば、命を奪われても権利を主張するなという市兵衛の犬の教に服従したも同様だ。アメリカの土人がコロンブスの船を、海獣だと驚き怖れたのと同一轍だ。