후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしゅうこうけつじょう
神州纐纈城
国枝 史郎
国枝 史郎의 神州纐纈城(しんしゅうこうけつじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 188,242자 · 380화면
大穴の周囲に岩があって、それへ水がぶつかるらしい。
船は背後へ押し返され、グルグルと二三度ぶん廻わった。そうして次の瞬間には、矢のように速く走り出した。
と、突然横へ反れた。
そうして、何という奇怪なことだろう。穏かに船は漂った。
それから静かに流れ出した。
大穴の手前数間の所に、横穴が開いていたのであった。押し寄せる水と押し返す波とが、小さな独木船を挟み撃ち、大穴へ引き入れるその代りに、横穴へ船を押しやったのであった。
夜光虫が巣食っているからであろう、横穴はカッと明るかった。それも普通の明るさではなく、真昼のような明るさであった。
横穴はかなり狭かった。庄三郎が眼を覚まし、左右へ両手を拡げたなら、指先が届くであろうほど、幅の狭い穴であった。
そういう狭い横穴へ、ベッタリ夜光虫がくっ付いているので、それでそんなにも明るいのであった。
天井は非常に高かった。そうして水は深かった。で、空気は清らかであった。それは横穴には相違なかったが、やはりそれは水路であった。と云うよりむしろ隧道なのであった。
船は水路を辷って行った。
水路はおりから花盛りであった。