후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしゅうこうけつじょう
神州纐纈城
国枝 史郎
国枝 史郎의 神州纐纈城(しんしゅうこうけつじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 188,242자 · 380화면
乾徳山恵林寺の住職、大通智勝国師快川は、信玄帰依の名僧であって、信玄は就いて禅法を学びまた就いて兵法を修めた。彼の有名な孫子の旗へ、疾如レ風、徐如レ林、侵掠如レ火、不レ動如レ山と、大文字を揮毫ったのも、信玄のために、機山という面白い法号を選んだのも、皆快川長老であった。後年織田の軍勢が甲府城下へ征め込んだ時、安禅不三必須二山水一、滅二却心頭一火自涼と、おもむろに偈を唱えながら楼門の上に佇んで焚死して節義を全うし英雄の名を擅にした。
いわゆる、戦国式臨済僧であった。
紅巾を受け取り膝の上へ載せじっと見ていた長老はにわかにその眼を顰ませた。首を捻って考え込む。
紅巾が座中に現われた時から、宴に侍っていた人々の眼は、期せずしてそれに集まったが、今長老が首を捻ったので彼らも一斉に首を捻った。楯無しの鎧を背後にして動かざること山の如く端然と坐っていた信玄も少からず好奇心を湧かせたと見えて、長老の様子を眺めている。
不意に長老は顔を上げ、
「殿」
と信玄を呼びかけた。
「殿には学問を好ませられ、多くの書物もご覧のことゆえ、宇治拾遺物語などは疾に承知でございましょうな?」