후리가나로 읽는 일본 고전
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くろふねぜんご
黒船前後・志士と経済他十六篇
服部 之総
服部 之総의 黒船前後・志士と経済他十六篇(くろふねぜんご)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 121,901자 · 247화면
茶漬の御馳走になりたいといい出したので、わたしはひとり暮しだから余分の御膳は焚きませんと、食い残りの御鉢をやるに、泥坊たちまち食い尽して、これでは少し足らない、なんぞ外に食いものがありませんかと不足をいうにぞ、昨日とか今日とか貰いし麦粉菓子を出しましたれば、泥坊は食い掛けながら気絶してどっさりその場に倒れたれば、尼さんはこれにびっくりしてうろつき廻り介抱するうち、近所の人も寄集りしに、泥坊は早死に切っておりました。この一件で麦粉菓子の由来を御上からお調べになりました所が、尼さんに金三百円借りている人よりの進物なることが分りました。泥坊もこわいけれども、毒殺はまた一層こわいではございませんか、あまり奇妙なことゆえ御知せ申すというてよこした」。
この記事の調子には、風流できこえている老蓮月尼を、単に金をためているという一事だけで、三面記事的にあばこうとする人情が見える。それはけっして、新聞記者にかぎるくせではなくて、読者としての日本人にいまでも消え去っていないものの見方でもある。文人は文人、金貸しは金貸しと、何でも一つの範疇に他人をおさめてしまわぬことにはおさまらぬ。