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イデオロギーがいろん
イデオロギー概論
戸坂 潤
第四章 文化社会学の批判「文化社会学」同文館、1932(昭和7)年4月5日<br>第五章 知識社会学の批判「思想 第101~103号」1930(昭和5)年7月28日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,000 字 · 316 页
両者は凡ゆる点に於て同格・対等の位置に置かれるというのである。
* 前掲論文 S. 632.
であるから従って又、歴史は必ずしも歴史的必然性によってのみ動くものとは考えられない。同時に、個人の・英雄の・意欲によって、それは自由に、可能性に於て、動くことが原則的に在り得なければならないと考えられる。ここでは必然性と自由とが、同列に於て混合される。それ故歴史上の変化に就いては、かの実証主義の精神であった科学的な歴史的予言―― voir pour pr※(アキュートアクセント付きE小文字)voir ――はもはや充分に成り立つとは限らない。何時ムッソリーニが出現するかも知れず、何時超論理的な――ソレル的な――暴力が力を振うかも知れない。その時、政治理論は少くとも歴史理論であることを止めねばならないだろう。――レーニン主義はムッソリーニ主義に又はソレル主義に、同列に於て、結び付けられねばならぬ。真理はコンミュニズム+ファシズム(又はアナーキズム)の内に横たわる。その問題の位置・その立場・を全く異にする二つのイデオロギエンは、どのような立場によってであるかは知らないが、幸にして結合し得るものでなければならない。