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イデオロギーがいろん
イデオロギー概論
戸坂 潤
第四章 文化社会学の批判「文化社会学」同文館、1932(昭和7)年4月5日<br>第五章 知識社会学の批判「思想 第101~103号」1930(昭和5)年7月28日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,000 字 · 316 页
今日のアカデミズムは欧洲の諸大学が宗教的束縛から実質的に脱却したことからその形態を決定されたのであるが、すでに他方ギリシア時代の昔からアカデミズムは存在した、例えばイオニア学派・ピュタゴラス学壇・プラトンのアカデミー等々。
* 時代によっては「アカデミー」と「大学」とは対立する。十七世紀の欧洲はその例であろう。併しこの対立は科学や文芸に於ける進歩的なアカデミーと反動的な大学との対立なのだから、イデオロギーの論理学にとっての対立であって、没論理的なこのイデオロギーの社会学の上での対立ではない。それで今の場合、アカデミズムという範疇は主として大学を云い表わすと見ても不当ではない。
だがジャーナリズムとアカデミズムとはどう対立するか。
ジャーナリズム(Journalism)という言葉はカエサルの官報である世界最古の新聞紙 Acta Diurna(日報)から来たと云われている。Diurna ――それが Journal と訳される――は日々(Jour)に関するものである。だから Journal とは、主観的には日記(例えばアミエルの Journal intime)などを意味するし、客観的には新聞紙などを指すこととなるのである*。