轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
あらじょたい
日本の文学 9 徳田秋声(一)
徳田 秋声
徳田秋声『日本の文学 9 徳田秋声(一)』。同一底本的分册已合并为一书。收入:新世帯、足迹、黴、爛。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 346,393 字 · 692 页
そして小さい石塔を建ってやりましょう。闇から闇って言うのは、ほんとうにあのことだわね。」産婦は泣くような声で言っていた。
壺は植木屋の幸さんが、紐で首から下げて持って行った。その後へ叔父とお庄の俥が続いた。三人は帰りに蓮の咲いている池の畔を彷徨きながら、広小路で手軽に昼飯などを食ったのであった。お庄は久しぶりで、こんな晴々したところを見ることが出来た。
二時ごろに、昨夜の医師が来て診て行った。医師は首を傾げながら、叮寧な診察のしかたをしていたが、別に深い話もしなかった。少し血脚気の気味もあるようだし、産褥熱の出たのも気にくわぬが、これでどうかこうか余病さえ惹き起さなければ、大して心配することもなさそうだと言って局部へ手当てを施し、新しい処方などを書きつけて置いて行った。
この医師から、病人が見放されたのは、それから八日目であった。叔母の体は、手をかければ崩れでもしそうに、顔も手足も黄色く脹ついて来た。時々差し引きのある熱も退かなかった。下の方からは厭な臭気が立って、爪や唇に血の色がなかった。腹膜、心臓、そんなような余病も加わって来た。
「こう何も彼も一時になって来ては、とても手のつけようがありませんな。