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うんせききこう

柳宗悦 民藝紀行

柳 宗悦

柳宗悦『柳宗悦 民藝紀行』。同一底本的分册已合并为一书。收入:雲石紀行、沖縄の思い出、思い出す職人、樺細工の道、北九州の窯、現在の日本民窯、小鹿田窯への懸念、全羅紀行、台湾の民芸について、多々良の雑器、地方の民芸、苗代川の黒物、日田の皿山、北支の民芸(放送講演)、益子の絵土瓶、蓑のこと、野州の石屋根、陸中雑記。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 133,050 字 · 276 页

青空文庫

雑繊維を馬鹿にしないで是非これを生かしていただきたいものと思う。

また泥藍のあることは染めとしては非常な強味でして、琉球の染物がいいのは一にこの泥藍のためであります。藍は東洋の色彩の王者であって、西洋人が常に感心するのはこの藍の色であります。ことに泥藍はその技法が非常に容易であるという長所がある。

茶系統の色彩は台湾のように植物の多いところではこれまた容易だと思う。薯榔の如きものを使えばいいのでありますし、黄色にはフクギ、クチナシ、キハダのようなものが必ずありましょう。また藍と黄色があれば緑は自由に出来ます。蘇木があれば赤が出来、これと藍とで紫も出来る。染めの伝統は台湾では少いようでありますが、これらの自然染料を研究利用することによって、台湾は優に自給することが出来ると思う。

次に木具に移りますが、私が台湾で一番驚いたのはどの家庭にもある正庁の神棹であります。もっとも中には末梢的ないやな装飾のついたのもあるが、これは主として金持ちの家庭であって、中流以下の家庭のものは概して非常に立派である。あれだけのものを使っている家庭というものは、内地には滅多とあるものではありません。