轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

うんせききこう

柳宗悦 民藝紀行

柳 宗悦

柳宗悦『柳宗悦 民藝紀行』。同一底本的分册已合并为一书。收入:雲石紀行、沖縄の思い出、思い出す職人、樺細工の道、北九州の窯、現在の日本民窯、小鹿田窯への懸念、全羅紀行、台湾の民芸について、多々良の雑器、地方の民芸、苗代川の黒物、日田の皿山、北支の民芸(放送講演)、益子の絵土瓶、蓑のこと、野州の石屋根、陸中雑記。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 133,050 字 · 276 页

青空文庫

四

とか「蓑市」とかいう言葉である。今も田舎の市日に逢えば、蓑売が何枚かの品を列べて鬻ぐのを見かけることがある。昔は需要が多かったからこのために市日が立って盛であったようである。蓑市で最も有名なのは江戸の浅草であった。『東名物鹿子』に「弥生の中の八日、近郷より蓑を持ち寄りて浅草寺の門前に商ふ。是を浅草のみのいちといふ。蓑市や桜曇りの染手本」。

だがこの蓑市は『東都歳時記』などには春三月十九日、冬十二月十九日と記す。いずれも浅草雷門前で市が立った。隔年に祭礼が行われない年は、十八日に変ったという。

四

ここで文献を去って事実に帰ろう。事実も現在の事情から見て、いい得ることを簡略に述べよう。まず分布のことが想い浮ぶ。しかし農家のある所、ほとんど蓑を見ない個所とてはない日本である。どの国もそれぞれに形を選び材料を選ぶ。一々を追えば形態の変化やその系統をほぼ辿ることが出来よう。だがある国は粗末に作りある国は念入に作る。凡てを細かく調べねば充分な研究とはならないが、佳い作は他のものを背負う蓑ともいえる。注意の眼はそれらのものによけい注がれていい。だから私は考察の範囲を暫く縮めよう。