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うんせききこう

柳宗悦 民藝紀行

柳 宗悦

柳宗悦『柳宗悦 民藝紀行』。同一底本的分册已合并为一书。收入:雲石紀行、沖縄の思い出、思い出す職人、樺細工の道、北九州の窯、現在の日本民窯、小鹿田窯への懸念、全羅紀行、台湾の民芸について、多々良の雑器、地方の民芸、苗代川の黒物、日田の皿山、北支の民芸(放送講演)、益子の絵土瓶、蓑のこと、野州の石屋根、陸中雑記。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 133,050 字 · 276 页

青空文庫

と記し、『宇津保物語』には「みのむしのやうにて、むくめき参らん」などと書いてある。次には「蓑亀」、これは蓑の如く苔がはえた亀の義で、賀慶の徴になって目出たい。続いては「蓑貝」「蓑螺」「蓑五位」などを挙げることが出来よう。いずれも形の聯想からつけた名である。植物では「蓑草」の一字かと思う。『三才図会』に「香茅、俗云、太末保、又云、蓑草、云云、農家用レ之作二雨衣一」と記してある。『赤染衛門集』に「三笠山麓の露の露けさに、かり試みし野辺のみの草」とある。

次には「蓑毛」という言葉、これには三つの意味があるという。一つは蓑の乱れたる如き様。『太平記』に「雨の降るが如くに射ける矢、二人の者共が鎧に、蓑毛の如くにぞ立たりける」。一つは鷺の頸に垂れたる蓑の如き毛のこと。『拾玉集』に「すごきかな、加茂の川原の河風にみのげ乱れて鷺立るめり」。為家の歌に「ゐる鷺のおのが蓑毛も片よりに、岸の柳を春風ぞふく」。またの別の意味には筆の穂に用いる馬の毛を蓑毛とも呼ぶ。

またしばしば用いられたのは「蓑代」とか「蓑代衣」とかいう言葉であって、「代」は代用の意であるから、蓑の代りをして雨を凌ぐ雨衣のことである。