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うんせききこう
柳宗悦 民藝紀行
柳 宗悦
柳宗悦『柳宗悦 民藝紀行』。同一底本的分册已合并为一书。收入:雲石紀行、沖縄の思い出、思い出す職人、樺細工の道、北九州の窯、現在の日本民窯、小鹿田窯への懸念、全羅紀行、台湾の民芸について、多々良の雑器、地方の民芸、苗代川の黒物、日田の皿山、北支の民芸(放送講演)、益子の絵土瓶、蓑のこと、野州の石屋根、陸中雑記。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 133,050 字 · 276 页
この部落では梳櫛の色附に昔から尿を使うといわれる。試験所が命じてアンモニアに置き換えさせたが、思わしく色が出ないという。その後どうしているか。羅州盤の継目の漆に糞を混ぜるという話を想い合わせて、色々と考えさせられる。よい羅州盤は継目が決して壊れないという。この村の民家の台所で始めてクシ(松の一木作りの俎板兼食器洗い)が使われているのを見た。小さい土間の壁際に置かれたこのクシは、簡素な食器と共に台所を引き立てていた。余りの美しさに所望して荷積し、今は民藝館に納めてある。どの家でもこれを使う。
午後の旅程は智異山であった。そこの華厳寺で山僧が昔から刳物をやる。仏器のみならず日常の用品をも作る。
その木工品に心を惹かれて潭陽からまた南に道を下った。再び谷城を過ぎ求礼に出で、山を指した。その麓の谿間にこの巨刹が休んでいる。
境内では頻りに雉が鳴いている。樹立の繁みは深い。華厳寺の建物は堂々たるものであった。生憎金堂は今大修理中で見ることが出来ない。この寺は新羅時代の石塔石燈を以て殊に名がある。結構の比例またとなく美しく、彫刻もまた甚だ壮麗、暫く私たちの足を留めさせた。