轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

りょうきのはて

猟奇の果

江戸川 乱歩

前篇 猟奇の果、後篇 白蝙蝠「文藝倶楽部」博文館、1930(昭和5)年1月~12月<br>「猟奇の果」もうひとつの結末「猟奇の果」日正書房、1946(昭和21)年12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 134,971 字 · 270 页

青空文庫

その中に本当の人間が混っていても、ちっとも見分けがつかぬ程だ。

「人形に化けているのじゃありません。もっとうまい変装ですよ」

明智はニヤニヤ笑いながら云った。

「もっとうまい変装? 君は一体何を云っているのだ」

首領は、云い知れぬ恐怖を感じ始めた。何かえたいの知れぬ、不気味千万なことが起りかけているのを予感して、おびえた目で相手を凝視した。

「ハハハ……、分りませんかね」

明智の方でも段々正体を現わして行く。

「つまり、君は、その廻し者が、この部屋にいるというのだね。ところで、この部屋にいる人間は、たった二人、僕と君だ。すると……」

贋品川はどもった。

「やっと分りかけて来ましたね」

「あり得ないことだ。君は気でも違ったのか」首領は真青になって呶鳴った。「あいつは奥の部屋に監禁してある。たった今、部屋の中をゴトゴト歩き廻っているのを、ちゃんと確めて来たばかりだ。あいつが外から帰って来る筈がないのだ。君は青木だ。もう一人の奴ではない」

「ところが、青木でない証拠には、ホラ、僕は君を逮捕しようとしているのですよ。ホラね」

明智は、そう云いながら、相手の背中をコツコツ叩いた。