轻松读懂日语经典作品
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
03 下巻
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 226,715 字 · 431 页
はいあのう、はいあのうを繰り返すばかりで、イエスだかノーだかさっぱり分らない、問い詰めると聴き取れないような細い声で、ちょっと差支えがございますので、………と、やっとそれだけ云って、あとは一と言も云わない、僕も癪に触ったからそれきりプツリ切ってしまった、橋寺さんはそう云って、いったいあのお嬢さんは人を何と思ってるんです、余り馬鹿にしてるじゃありませんかと、かんかんになっている。―――丹生夫人はここまで一気にしゃべって来て、
「そう云う訳ですから、残念ですけれどこの話は駄目になったと思って頂戴」
と云うのであった。
「ほんまに、ほんまに、あなたにえらい御迷惑かけてしもうて、………あたしがいたらまさかそんな失礼なことさせはしませなんだのに、生憎ちょっと門へ出てたもんですよって、………」
「だって、………あなたはいらっしゃらなくったって、雪子さんはいらしったんじゃないの」
「ええ、ええ、それはそうなんですけど、………ほんまに申訳のないことで、………こないなったらもう取り成して戴くことも出来ませんでしょうし、………」
「ええ勿論よ、………」
幸子は穴へも這入りたい心地でシドロモドロの受け答えをしながら聞いていたが、