轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
03 下巻
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 226,715 字 · 431 页
二十五
そのお花見が済んでから二三日して、幸子はお春を代理として西宮の奥畑の家に遣わし、さしあたり妙子が発病して以来の立替金だけを払って来させた。
二十五
奥畑はその数日後に果して又病院へやって来た。その日は「水戸ちゃん」の外にお春が居合せただけで、どない致しましょうと、電話で問い合せて来たのに対して、こないだみたいに虐待せんと、どうぞお上り下さい云うて気持よう扱うたげなさい、と幸子は命じたが、夕方に又お春から、只今お帰りになりました、今日は三時間ばかり話していらっしゃいました、と知らせて来た。と、それから中二日置いて、又同じ時刻にやって来て、その日は六時過ぎになっても帰らないので、お春の一存で国道の菱富から料理を取り寄せ、お銚子まで一本添えて出すと、すっかり嬉しがってしまって、九時になってもまだ話している始末であったが、ようよう帰って行ったあとで、お春どん、あんな余計なことせんかてええのんに、と、妙子がえらく機嫌を悪くした。あの人、ちょっとでも優しい顔見せたら何ぼでも図に乗るよってにな、と云うのであったが、でも、そう云う妙子がたった今まで愛想よくあしらっていた後だったので、自分が何で叱られたのやら、お春にはさっぱり呑み込めなかった。