轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ちきゅうはっきょうじけん

地球発狂事件

海野 十三

「協力新聞」1945(昭和20)年9月1日~1946(昭和21)年(終号未詳)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 86,306 字 · 173 页

青空文庫

宿命の第一頁

「ううっッ」

何が幸いになるか分らないもので、博士の身体は背負投げを食ったように大きく半回転して海底に叩きつけられたが、そのはげしい衝撃によって今まで喪っていた意識を恢復した。

博士の身体が動き出したのを、水戸記者はすぐに見て取った。彼は喜びの声をあげて、博士に抱きついた。

「ワーナー博士。気がつきましたか。僕は水戸です。お怪我はありませんか」

「ああ、水戸君か。ここ……ここは何処なのかね」

「もうすぐ観測器具を置いてある根拠地ですが……」

「ああ、そうか。やっぱり海底だね。皆はどうした、隊員たちは……」

水戸は、それについてすぐ応えるべきことばを知らなかった。それを聞けば博士はどんなに嘆くことであろうか。

宿命の第一頁

水戸記者は、苦しさを怺えながら、博士に一伍一什を物語った。博士は、大きな溜息をくりかえしながら、部下たちの落ちこんでいった恐ろしい運命に耳を傾けた。

「まあ、こんなわけですが、博士はどうお考えになりますか、あの海底に棲む怪物団の正体を……」

と、水戸記者は、報告のあとで彼の一刻も早く知りたいと思っていることをワーナー博士に質問した。

これに対し博士はしばらく沈黙を以てうなづいた。