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ちきゅうはっきょうじけん

地球発狂事件

海野 十三

「協力新聞」1945(昭和20)年9月1日~1946(昭和21)年(終号未詳)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 86,306 字 · 173 页

青空文庫

テレビジョン傍受

「すごいことでしたね。一体それは何だったんでしょう」

ドレゴは吐息と共に訊いた。

「解釈は君の勝手さ」

「――その地点は……」

「間違いなく例の海域だった」

「機雷攻撃ぐらいで、あの怪人集団が参るでしょうか」

「機雷じゃないと思うね。水中爆雷でもない。もっと別のものだろう」

「船長は、それが何だと想像されるんですか」

「今もいうとおり、解釈は君の勝手さ。しかしねえ、ちょっと面白いことがあるんだよ」

そういって船長、暗闇の中にライターをかちっといわせて、煙草に火をつけた。

「君の身体がひまなら、無電局長のところへ行って、船長から聞いたが面白いものを見せてくれといってみたまえ」

テレビジョン傍受

ドレゴは、それを聞くと、猟犬のように甲板を走り、ラッタルを駈上って、無電室の扉を叩いた。

「ほっほっほっ。君は運のいい男だよ、ドレゴ君」

と、局長のブラウンは笑いながら、彼を奥の部屋へ引張っていった。そこは通信機器の修理室らしく、ごたごたとフレームが置かれ、リノリウムの床の上には電纜や工具類が散らばっていた。

局長は、そのフレームの一つの前まで来ると立停って、指した。

「この機械は何だか分るかね」