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ちきゅうはっきょうじけん

地球発狂事件

海野 十三

「協力新聞」1945(昭和20)年9月1日~1946(昭和21)年(終号未詳)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 86,306 字 · 173 页

青空文庫

その正体をこれから調べにかかるのだよ……全員集合」

と博士は一同を呼び集めた。

「ここで隊を二つに分ける。三名は、装置と共にここに残留し、残りの七名はこれから前進して振動源に近接する。いよいよ注意を要する作業の始まりだ」

博士はその人選をした。それから博士は、今しがた判明した震動源の方向を説明し、七名の者は左右二団に分れてその方向へ進発することとなった。

ホーテンスと水戸記者は、右隊と左隊とに分れた。ホーテンスは、ワーナー博士とオーキー学士と一人の護衛の組に入った。水戸記者の方は二人の学士と共に左隊に入った。

両隊は互いに二十メートルの間隔を保ちながら、定められた方向に前進していった。

水戸記者もようやく潜水服に慣れ、前屈みになって歩くのが楽であることも知った。ゆるやかな海底の起伏を上がったり下がったりして行くうちに、三十分ほど時間が経ち、そこで小休止となった。水戸は、潜水服の中に温めてあった牛乳と甘いコーヒーを、ゴム管で吸った。

それからまた前進が始まった、すると間もなくかなり高い丘陵の下に出た。その丘陵をのぼり切ったとき、突然右隊から「警戒! 停れ」