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みやもとむさし

宮本武蔵(七)

吉川 英治

吉川英治『宮本武蔵(七)』。同一底本的分册已合并为一书。收入:宮本武蔵、宮本武蔵。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 350,912 字 · 702 页

青空文庫

栄達の門

一

点になり、やがて燃えきって溶けてしまった。

栄達の門

一

一夜ごとに落葉がたまる。邸内を掃き、門を開け、落葉の山に火をつけて、門番が朝飯を食べているころ、北条新蔵は、朝の素読と、家臣相手の撃剣の稽古をおえ、汗の体を井戸端で拭いて、ついでに厩の馬たちの機嫌を覗きに来る。

「仲間」

「へい」

「栗毛はゆうべ帰らなかったな」

「馬よりは、あの子はいったい、何処へ行っちまったんでしょう」

「伊織か」

「いくら子供は風の子だって、まさか夜どおし、駆け歩いているわけでもないでしょうに」

「心配はない。あれは、風の子というよりは、野の子だからな。ときどき、野原へ出てみたくなるに違いない」

門番の爺がそこへ走って来て、彼に告げた。

「若旦那さま。お友達の方が大勢して、あれへお越しなさいましたが」

「友達が」

新蔵は歩き出して、玄関前にかたまっている五、六名の青年たちへ声をかけた。

「やあ」

すると、青年たちも、

「ようっ」

と朝寒顔を揃えて、彼の方へ近づいて来ながら、

「しばらく」

「お揃いで」

「ご健勝か」

「この通りだ」

「お怪我をなされたとうわさに聞いていたが」

「何。さしたるほどではない。――早朝から諸兄おそろいで、何事か御用でも」