轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

さこんのいかり

左近の怒り

坂口 安吾

「講談倶楽部 第六巻第九号~第一一号」1954(昭和29)年7月1日~9月1日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 47,454 字 · 95 页

青空文庫

汚職の当事者にとっては検察庁よりも怖ろしい相手だったのである。

タコスケは名刺を見るとたのもしがって、

「そうかい。太平洋の記者なら歓迎するぜ」

「サンキュー。一目見たときからキミのただならぬ人物は見ぬいたんだ。お茶をのましてくれねえかな。出がけにマーケットでショーチューを二杯キュッとのむ悪癖があってノドがかわいてこまるんだ。ウーム。うまい!」

谷本は番茶のでがらしを立てつづけに四五杯もゴクゴクのんだ。

「時に、バクダン・メモの出版はどうなってるね?」

「今日校了だよ。二三週間で街へでるよ」

「そうはいかないだろう」

「なぜさ」

「住田嘉久馬が雲がくれじゃ検印がもらえないだろ」

「さすがに知ってやがんな、新聞社は。それでこッちは困ってんだよ。校了だって戻ってこないから、こッちで勝手に校了にしちゃったんだ。なるほど検印がもらえないという心配もあるわけだね」

「大ありナゴヤだよ。とても検印はとれねえぜ」

「チェッ! アッサリ云うない」

「住田のいる場所を知らなければとれッこない」

「さてはそれをさぐりにきたな」

「オッ! 相当の眼力だ。住田とレンラクはないんだね」

「ないから困ってんだよ」