轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ふくいんさつじんじけん
復員殺人事件
「座談 第三巻第六号~第七号、第四巻第一号~第三号」1949(昭和24)年8月1日~9月1日、1950(昭和25)年1月1日~3月1日(未完)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 96,621 字 · 195 页
君と結婚したって、スミ子は不幸になるだけの話だからのことさ。しかし生れる子供の責任だけはハッキリしてもらおうじゃないか」
「古風なことを言うなよ。どこにだってヒニン薬をうってるぜ。婦人科の医者はダタイが専門のようなものだ。御時世なんだぜ。腹の中の子供なんてものは、たかが精虫のふとったゞけの生物にすぎんじゃないか」
「オイ。もういっぺん言ってみろ」
殴り合がはじまりそうな気配をさっして、刑事は扉をあけて二人を制した。
報告をきいた大矢捜査主任は腕をくんで考えこんだ。
「スミ子はニンシンしていたのかい。なるほど。そういえば、定夫に電話をかけた女の話をきいたとき、スミ子の様子が普通じゃなかった。じゃア、ひとつ、定夫をよんでもらうことにしよう」
「オレは逃げも隠れもしないぜ。お前さんたちに言ってやりたいのは、この犯人は倉田家の内部にいないということさ。オレは新聞でよんだだけだが、犯人は誰か、それについては、お前さんたちよりも、オレの方に切実な問題じゃないか。オレみたいな裸稼業の男でも、これについては考えらアな」
こう云いながら定夫はひきたてられてきた。彼の顔は疲れきっていた。