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ふくいんさつじんじけん
復員殺人事件
「座談 第三巻第六号~第七号、第四巻第一号~第三号」1949(昭和24)年8月1日~9月1日、1950(昭和25)年1月1日~3月1日(未完)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 96,621 字 · 195 页
「今日は祭日で、久しぶりに熱海へ遊びに行ってきましたよ」
その帰りだ。だから、いくらか酒の勢いがあるらしい。
「この事件はかかりあったら忘れられませんよ。別して警察医には、色々と思い出もあり、謎もあり、興味は津々。ひとつ、内密話をきかせて下さいよ。長年のツキアイだ、ねえ、大矢さん」
「アッハッハ。ようこそ、いらッしゃい。八雲先生に何を隠すものですか。県庁への報告に隠したことでも、先生には、隠しませんとも。サア、どうぞ」
「ヤア、ありがたい。義理にも、そう言って下さるから、よろこんで警察医をつとめていられる」
「義理にもは、ないでしょう」
「アッハッハ」
八雲医師はイスにかけて、一服つけた。
「今朝の新聞で見ましたが、絞殺されたのは、熱海銀座で一週間前まで街頭募金していたそうですね、熱海の話題は今朝からそれで持ちきりですよ」
「ホウ。それは耳よりですな。なにか、キキコミでもありましたか」
「ヤア、失礼。商売気をだされちゃ、話しづらいな。あなた方捜査官とちがって、私のはヤジウマだから、尾ヒレがついていますよ。話題がそれで持ちきりだって、一々きいて廻ったワケじゃない。