轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

にほんばし

日本橋

泉 鏡花

「日本橋」千章館、1914(大正3)年9月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 88,697 字 · 177 页

青空文庫

三十四

「明いね、ここの電燈は何燭だろう。」

「五燭よ、ほほほほ。」とお千世が花やかな笑声。鍋は暖く霞んだのである。

三十四

「あれ……この妓が笑う。」

と葛木も笑いながら、

「客がこれだからその筈の事だけれども、私の行く家が、元来甚だ立派でないのだ。ね、座敷の電燈が五燭なんだよ。平時は、そんなでもなかったが、過般中、連があって、二人で出掛けた、その時、その千世ちゃんが来たんだね。確か……」

お千世が頷く。

「覚えている、それを知って、笑うんだ。私のような、向う見ずに女に目の眩んだものに取っては、電燈の暗いのなんぞちっとも気にはならないがね、同伴の男は驚きましたぜ。何しろ火鉢に掴まって、しばらく気を静めていると、襖や障子が朦朧と顕れるけれども、坐った当座は、人顔も見えないという始末だからね、余り力を入れて物を見るので、頭が痛いと云うんだよ。その妓も知ってるけれども、同伴の男が。

客の無い閑な家だし、不景気だし、いずれ経済上の都合だろうから、余分な御祝儀の出ない客が、(明を直せ。)も殿様じみるから、同じメートルで光は三倍強という重宝な電球ね、あいつを寄附しようとなって、……来ていた清葉が、」