轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

にほんばし

日本橋

泉 鏡花

「日本橋」千章館、1914(大正3)年9月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 88,697 字 · 177 页

青空文庫

四十

、姉に肖ている、姉さんだ姉さんだと云い云いしたのが、寂しくその蜜柑箱に立っていた。

それをね、姿見を見る形に、姉が顔を合せると、そこへ雪明りが映して蒼くなるように思ったよ。姉が熟と視めていたが、何と思ったか、栄螺と蛤を旧へ直すと、入かわりに壇へ飾ったその人形を取って、俎の上へ乗せたっけ……」

「千世ちゃん。」

と葛木の膝枕のまま、お孝が呼んだ。

「はあ。」と襖越しに返事した。お千世は、前刻そこを見せられた序に、……(眠かろう先へお寝な。)と言われたのである。そして寂寞して今しがた、ずるずると帯を解いた気勢がした。

四十

「寒くなった、掻巻をおくれ。」

とお孝は曲げた腕を柔く畳に落して、手をかえた小袖の縞を、指に掛けつつ男の膝。

「姉さん、私、帯を解いてよ。」

「生意気お言いでないよ、当も無しに。可いから持っといで。」

「うまい装をして、」

と膚の摺れる、幽かな衣の捌きが聞えて、

「御免なさいまし。」と抱いて出た掻巻の、それも緋と浅黄の派手な段鹿子であったのを、萌黄と金茶の翁格子の伊達巻で、ぐいと縊った、白い乳房を夢のように覗かせながら、ト跪いてお孝の胸へ。

襟足白く、起上るようにして、ずるりと咽喉まで引掛けながら、