轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

あんこくせい

暗黒星

江戸川 乱歩

「講談倶楽部」1939(昭和14)年1月号~12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 94,000 字 · 188 页

青空文庫

「そうです。先生もお聞きになったのですか」

「ウン、北森君が知らせてくれた。だが、知らせてくれなくても、僕にはわかっていたのだよ。なぜといって、あいつは僕の所へも電話をかけてきたんだからね」

「えっ、先生に電話を?」

「ウン、例の老人とも、若者とも判断のつかない変な声でね。いよいよ悪魔の事業の最後の段階にはいったのだと知らせてきたよ」

「最後の段階ですって? それは……」

「それは多分、一家の中心である君のお父さんと、それから君自身への危害を意味するのだろうと思う」

「そうです。そうに違いないのです。先生、助けてください。あなたはいつ退院なさるのですか」

「あさってあたりお許しが出そうだよ。そうすれば、すぐ君のところへ行ってあげる」

「あさってですって。そんなに待てるでしょうか。僕はなんだか、あしたまでも生きていられないような気がします」

「充分用心していたまえ。きょうとあすと二日間、君が自分で身を守りさえすれば、その次の日には、僕が必ず犯人を捕えてみせる。君に約束しておいてもいい、今度こそ間違いないよ」

明智が子供らしいことを言った。日頃の彼の調子ではない。一体なにを考えているのであろう。