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うんせききこう

柳宗悦 民藝紀行

柳 宗悦

柳宗悦『柳宗悦 民藝紀行』。同一底本的分册已合并为一书。收入:雲石紀行、沖縄の思い出、思い出す職人、樺細工の道、北九州の窯、現在の日本民窯、小鹿田窯への懸念、全羅紀行、台湾の民芸について、多々良の雑器、地方の民芸、苗代川の黒物、日田の皿山、北支の民芸(放送講演)、益子の絵土瓶、蓑のこと、野州の石屋根、陸中雑記。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 133,050 字 · 276 页

青空文庫

でもあちらこちらに散らばる。私たちは始めての人たちに地図の案内をしよう。京城には二つの大きな常設の市場がある。南大門と東大門とに。しかし多くは食物で、品物を期待してもそう豊かではない。それよりも東大門から西へ大通りを歩く方がよい。南側にも北側にもあるが、概して南側の方に多い。ここに荒物屋や雑貨屋が並んで様々なものを売る。更に進めば真鍮屋、小間物屋、銀細工屋、呉服屋などが眼に入るであろう。かかる店は点々と鍾路が大平町と交る所ぐらいまで続いてゆく。中で興味深いのは鐘楼の影にある東床※(「廛+おおざと」、第3水準1-92-84)である。おそらくここが一番純粋な朝鮮を見せてくれるであろう。様々な小間物店が互に寄り添う。そこから南大門通に折れると左右に真鍮を飾る店、紙を扱う店などが並ぶ。箪笥の類は昔から西大門近くと、市庁の裏手とに多い。あの特色ある水甕の類を得るにはパゴダ公園の裏あたりがよい。呉服屋は鐘楼の向い側が一番であろう。それらの店は皆朝鮮在来の構えである。近時百貨店「和信」が色々のものを扱う。

今までの傾きを見ると、それらの店は少しずつ絶えてゆく。