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うんせききこう
柳宗悦 民藝紀行
柳 宗悦
柳宗悦『柳宗悦 民藝紀行』。同一底本的分册已合并为一书。收入:雲石紀行、沖縄の思い出、思い出す職人、樺細工の道、北九州の窯、現在の日本民窯、小鹿田窯への懸念、全羅紀行、台湾の民芸について、多々良の雑器、地方の民芸、苗代川の黒物、日田の皿山、北支の民芸(放送講演)、益子の絵土瓶、蓑のこと、野州の石屋根、陸中雑記。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 133,050 字 · 276 页
茶道の「ますはかり」が本来の用途から出た桝量りという称呼なのか、あるいは容れる濁酒(マッカリ)から出た呼び方なのか、それとも主語「まり」から来たものなのか、いずれにしても興味を惹かれる。この白磁の茶碗は確かに全羅南道のどこかで焼かれているに相違なく、窯場の所在が知りたく色々尋ねたがついに判明しなかった。(後に見出した高敝のものと甚だ似通う)。
夕方谷城を立って光州に着いた。ここは全南の都で町々は賑う。私たちは泉屋旅館に旅装を解いた。夜は料亭春木楼で松本知事主催の歓迎宴が吾々のために設けられた。知事始め、内務部長、府尹、その他光州知名の紳士列席。中に湖南銀行頭取玄俊鎬氏は調理のことに精しく、朝鮮料理について何かと舌をそそられる多くの話を聞いた。宴席が純朝鮮の料理であったことは、何より嬉しいことであった。色々と言い難い珍味に出逢う。とりわけ数々の塩辛の味が忘れられない。どの国でもそうだが、料理より国をまともに味わせてくれるものはない。
五月四日。早く光州を立って潭陽を指した。そこは著名な竹細工の村。誰でも知るあの朝鮮の簾はおおむね此処の産である。潭陽も古い都城のあった処で、城外を流れる清流に沿うて、丘には亭閣が聳え、岸には柳と欅との美しい並木が続く。