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いきにんぎょう
活人形
泉 鏡花
「探偵小説第十一集 活人形」春陽堂、1893(明治26)年5月3日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 41,111 字 · 82 页
「いえ、死んだのならまだしも可いが、どうしてか逃げました。「なに! 遁げたえ?「それで今捜しに出ようというところですて。「むむ、それはとんだ事だ。猶予をしちゃ不可ません。あの嬢が饒舌と一切の事が発覚っちまう。宜しい銀平にお任せなさい。のう、銀平や、お前はそういうことには馴れているから、取急いで探しておあげ申しな。と命くれば得三も、探偵に窺わるることを知りたれば、家を出でむは気懸りなりしに、これ幸と銀平に、「じゃ御苦労だが、願います。私どもは後にちっと用事があるから。といえば、もとより同穴の貉にて、すべてのことを知るものなれば、銀平は頷きて、「へい宜しゅうございます。下枝様がああいう扮装のまま飛出したのなら、今頃は鎌倉中の評判になってるに違いありません。何をいおうと狂気にして引張って参ります。血だらけのあの姿じゃ誰だって狂気ということを疑いません。旦那、左様なら、これから直ぐに。と立上るを得三は少時と押止め、「例のな、承知でもあろうが、三日月探偵がこっちへ来ているから、油断のないように。と念を入るれば、「それは重々容易ならぬことだ。銀平しっかりやってくんな。